岐阜県高山市朝日町にある美女ヶ池には、昔この湖畔に八百歳を過ぎてもなお若々しい比丘尼が住んでおり、目も覚めんばかりの絶世の美女であったため“美女ヶ池”と言われるようになったという伝説が残されています。
飛騨地方に住む方々ならファミリーやアベックで一度は訪れたことのある癒しの池です。しかし美しく輝いていたその池が、茶色く濁り透きとおる日はなくなり、2016年、気付けば観光客が激減していました。
20年前は水草やジュンサイが繁殖する池でしたが、ボートの邪魔になるとのことから200匹の草魚が放流されたという記事を発見しました。草魚は水草を食べ尽くし、やがて岸の草を求めて土手を削りだしました。
それが濁りの原因に違いないと推測した我々は、地域行政へ掛け合ったり、クラウドファンディングに訴えかけましたが、あえなく挫折。
ところがテレビ東京ディレクターの目にとまり、「日曜ビックバラエティ〜緊急SOS危険生物から日本を守れ!〜」という企画となり、100人のボランティアを動員して目的の外来魚駆除を達成することができました。
そして令和元年、更なる水質改善を目指し、再び「かいぼり(水を抜く)計画」を進行中です。